簡単じゃん!

みなさまこんにちは。伊藤です。

 

今回の「人を傷つけない対話」のテーマは「簡単じゃん!」です。これについて一緒に考えてゆきましょう。

 

ですがその前に、突然ですが、みなさんはだれかに「教えた」ことはありますか?

「いや、教職目指していないし」「塾講師のアルバイトはやったことあります」という答えが返ってきそうです。確かに「教える」というと「教員」という印象が強いように思えます。

 

ですが教えるという行為は教員に限ったことではありません。部下に、後輩に、子供に、様々な職場あるいは家庭で、「教える」ということは頻繁に行われます。

 

もちろん教員や塾講師でも生徒に対して生徒の分からない部分を教えます。「ここの数学の問題が分からないです」という質問に対して解法や理論を教授します。

 

その際に言ってはならない言葉が、今回のテーマである「簡単じゃん!」だと私は思います。

なぜか。この言葉を言われて生徒が問題を解きえたとしても、生徒は「ああ、この問題は簡単って先生は言っていたな」と思ってしまいます。

悪いのは解きえなかった場合です。「ああ、先生は簡単って言っていたのにできなかった。俺は頭が悪いのだな」と思い、自信を失ってしまうかもしれません。

 

塾講師に限らず、職場・家庭で部下・後輩・子供に対しても同様のことが言えます。

「簡単じゃん!」はできなかった場合、自信を喪失させてしまいます。

 

ではどうすべきか。私はあえて「これ難しいよ」と言うようにしています。

これならば、できたらできたらで「おお!難しいって言ったのによくできたね!」と言え、

できなかった場合は「ああ、残念だったね。でもこれは難しいから仕方ないよね」とフォロウできます。

 

かくいう私も、この手法で自信をつけられました(受身)。

 

本日はここまでにします。お読みくださりありがとうございました。次回の最終回のテーマは「えっ!?上智でその時給!?」です(変更の可能性大)。こうご期待!

 

【今日の振り返り】

・「簡単じゃん!」はできなかった場合にフォロウがしにくく、自信を喪失させてしまうかもしれない。

・「難しいよ」は、そのハードルを越えた時に自信がつく。